旅館のお茶っ葉捨て方まとめ！急須・ティーバッグ別の正しいマナー

旅館に泊まると、必ずと言っていいほど登場するお茶セット。

ほっとひと息つきたくて淹れたお茶の後、お茶っ葉や茶殻の捨て方に悩んだ経験はありませんか？

実は、旅館でのお茶っ葉の処理には、スマートに対応するためのちょっとしたマナーがあります。

この記事では、旅館でのお茶っ葉（急須利用）やティーバッグ別の正しい捨て方や、仲居さんへの配慮ポイントまで詳しく解説します。

旅館でのお茶っ葉・茶殻の正しい捨て方とは

お茶っ葉・茶がら・茶殻の違いと正しい名称

旅館でよく見かけるお茶っ葉、茶がら、茶殻。実はこの三つの言葉には、それぞれ微妙な意味の違いがあります。

• お茶っ葉：乾燥した状態の茶葉のことを指します。まだお湯を通していない、いわば新品の茶葉です。
• 茶がら・茶殻：お湯を注いだ後の、抽出が終わった茶葉を意味します。使用済みの茶葉という点では同じですが、「茶殻」と表記するのがより正式な書き方とされています。
  宿泊先で案内表記を見かけた際にも、この違いを知っているとよりスマートな対応ができます。

お茶セットに付属の茶こぼしとは？使い方を解説

旅館の部屋に備え付けられているお茶セットには、「茶こぼし」と呼ばれる小さな器が用意されていることがあります。

この茶こぼしは、急須の中に残った茶殻を一時的に移し替えるためのものです。

使い方はとてもシンプルで、急須の口を軽くトントンと叩き、茶殻を自然に落とすように移します。

無理に急須を振ったり、道具を使ってこそぎ出す必要はありません。自然に落ちる範囲で移すのがマナーです。

また、茶こぼしは水分を受け止めるため、使用後はなるべく水気を切っておくと衛生的です。

旅館の部屋でお茶殻を捨てるときの注意点

お茶殻は使用後も湿っているため、そのままゴミ箱に捨てるとカビや異臭の原因となることがあります。

特に、密閉された部屋では湿気がこもりやすく、不快なにおいが翌日にまで残る恐れも。

部屋に茶こぼしが設置されている場合は、そこに移しておくのが基本マナーです。

また、急須のフタを軽くずらして通気性を確保しておくと、カビやにおいの発生を防ぐことにもつながります。

急須・ティーバッグ・茶葉別のお茶殻捨て方ポイント

急須使用時のお茶がら・茶葉の正しい捨て方

急須を使った後の茶殻は、軽く水気を切ってから茶こぼしに移すのが基本です。

このとき、急須を激しく振ったり無理にこそぎ取ったりすると、急須自体を傷める可能性があるため、注意が必要です。

どうしても水気が気になる場合は、ティッシュやキッチンペーパーを使って軽く押さえ、余分な水分を吸い取ると良いですよ。

さらに、急須内部に茶葉がこびりついた場合は、ぬるま湯で軽くすすいでから茶殻を捨てると、急須を長持ちさせることにもつながります。

ティーバッグの場合の処理・捨て方

ティーバッグを使用した場合は、使い終わったあと軽く絞るか、水気を軽く切ってからゴミ箱に捨てましょう。

水分が多いまま捨てると、ゴミ箱内で悪臭やカビの原因になることがあります。

また、旅館によっては分別ルールが設けられている場合もあるので、チェックイン時にゴミ分別に関する案内がないか確認しておくと安心です。

特にティーバッグのタグ部分が紙素材の場合は、取り外してから捨てるとよりマナーが良いでしょう。

茶こぼしの旅館での使い方解説

茶こぼし・茶殻入れの基本的な使い方

茶こぼしとは、茶殻を急須から移し替えるために設置されている専用の容器のことです。

無理に急須を振ったり、箸やスプーンなどでこそぎ取ったりする必要はありません。

自然にポトリと茶殻が落ちるのを待つイメージで、軽く急須を傾けるだけで十分です。

また、あまり強引に取り出そうとすると、急須の注ぎ口や内部を傷つける原因にもなりますので、優しく扱うことがポイントです。

急須から茶葉・茶殻を移す手順とポイント

急須から茶殻を移す際は、まずフタを取り、急須を持つ手首を軽くひねるようにして中身を茶こぼしに移します。

あまり力を加えず、自然に落ちる茶殻だけを茶こぼしに受け止めるのが上手な移し方です。

取りきれない茶葉が急須に残っても問題ありませんので、無理にかき出す必要はありません。

旅館でのマナーとして、急須自体を傷めないこと、そして無理なく自然体で処理することを心がけましょう。

旅館のお茶セットと茶殻処理の流れ

ティーバッグや茶葉タイプの違いと捨て方

ティーバッグの場合は、使用後に水気をしっかり切ったうえで、部屋に設置されているゴミ箱に捨てても問題ありません。

ただし、水分が滴らないよう配慮することがマナーです。

一方、茶葉タイプの場合は、使い終わった茶殻を茶こぼしに移し替えておき、ゴミ箱には直接捨てないよう気を付けましょう。

旅館によっては、茶殻専用の処理方法が案内されている場合もあるため、チェックイン時に確認しておくとさらに安心です。

仲居さんへの配慮とお茶殻のめんどくさい処理方法

使い終わった茶殻は、急須の中にまとめたままにしておくのが最も親切な方法です。

無理にティッシュに包んだり、水場で洗ったりする必要はありません。

また、仲居さんへのちょっとした気遣いとして、急須に残した茶殻の上からティッシュを一枚ふわっとかぶせておくと、茶殻の乾燥を防ぎ、回収作業がしやすくなります。

こうした小さな配慮が、旅館での滞在をより快適なものにしてくれるでしょう。

旅館でお茶殻を放置するとどうなる？

清掃スタッフ・仲居さんの本音と回答

というのも、無理にゴミ箱へ水分を含んだ茶殻を捨てられてしまうと、ゴミ箱内で水漏れやカビの原因となり、後処理が大変になるからです。

また、急須やテーブルに茶殻が散乱していると、清掃に余計な手間と時間がかかり、他の部屋の準備にも影響を与える場合があります。

お互いに気持ちよく過ごすためにも、簡単な気遣いを忘れないようにしましょう。

翌日以降の対応やマナー違反になるケース

茶殻を乱雑に放置した場合、翌日の清掃作業に余計な時間と手間がかかってしまいます。

旅館側では、スムーズな部屋の入れ替えや次のお客様の受け入れ準備が重要なため、些細なマナー違反でもスケジュールに影響が出ることがあります。

そのため、使い終わったお茶殻は急須の中にまとめておき、可能であれば軽くティッシュなどでふたをしておくと、清掃スタッフにとっても非常に助かります。

ちょっとした心遣いが、旅館での滞在をより心地よいものにしてくれるでしょう。

まとめ｜旅館でお茶っ葉を正しく捨てるコツ

旅館でのお茶っ葉・茶殻の処理は、「急須にまとめておく」「無理に捨てない」という配慮が基本です。

特に水気を含んだ茶殻をそのままゴミ箱に捨てるのは、カビや悪臭の原因になるため注意しましょう。以下にポイントをまとめます。

ちょっとした心遣いが、旅館での滞在をより快適なものにしてくれますよ。