大阪や京都から北陸方面へ向かうとき、多くの人が利用するのが特急サンダーバードです。
車窓に広がる琵琶湖の景色や、グリーン車・普通車それぞれの過ごし方など、座席の選び方ひとつで旅の印象が大きく変わります。
この記事では、シートの位置ごとの特徴やおすすめポイントをはじめ、ひとり旅・カップル・家族旅行など目的別にぴったりの座席を紹介。
さらに、空席を確認する方法や予約時に知っておきたい手順もまとめています。
次のサンダーバードの旅は、座席選びから少しこだわってみませんか。
特急サンダーバードとは?座席を選ぶ前に知っておきたい基本情報

大阪や京都から北陸方面へ向かうとき、多くの人が利用するのが特急サンダーバードです。
落ち着いたデザインの車内と、快適なシート配置で人気を集めており、観光やビジネスの移動にもよく使われています。
ここでは、座席を選ぶ前に知っておくと便利な基本情報を整理しておきましょう。
運行区間と所要時間の目安
サンダーバードは、大阪駅を起点に、京都・敦賀・福井・金沢方面へと走る特急列車です。
一部の便では、能登エリアの和倉温泉まで直通することもあります。
大阪から金沢まではおよそ2時間半、京都からなら2時間ほどで到着します。
| 出発・到着区間 | 目安の所要時間 |
|---|---|
| 大阪〜敦賀 | 約1時間50分 |
| 大阪〜金沢 | 約2時間30分 |
| 京都〜金沢 | 約2時間 |
琵琶湖のそばを走る区間では、車窓からの眺めが見どころのひとつです。
座席を選ぶときに景色を重視するなら、どちら側に湖が見えるかを事前にチェックしておくと良いでしょう。
普通車とグリーン車の違い
サンダーバードの座席タイプは、大きく「普通車」と「グリーン車」の2種類があります。
普通車は2列+2列の配置で、気軽に利用しやすい標準タイプです。
グリーン車は1列+2列のゆったり設計で、座席の幅も広めに作られています。
| 車両タイプ | 座席配置 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 普通車 | 2列+2列 | 落ち着いた空間で利用しやすい |
| グリーン車 | 1列+2列 | ゆとりのある座席・全席コンセント設置 |
どちらのタイプを選ぶかは、移動中にどう過ごしたいかによって変わります。
例えば、静かに本を読みたい人やノートパソコンを使いたい人はグリーン車、手軽に移動したい人は普通車が向いています。
乗車スタイルに合わせて座席を選ぶことで、同じ区間でも旅の印象がまったく違って感じられます。
特急サンダーバードの座席はどこがおすすめ?

サンダーバードに乗るなら、せっかくなので景色がよく見える席を選びたいですよね。
とくに琵琶湖沿いを走る区間では、座る位置によって見える景色がまったく違ってきます。
ここでは、車窓の眺めを楽しみたい人、落ち着いて過ごしたい人、それぞれに向いた座席を紹介します。
琵琶湖の景色を楽しむならD席
サンダーバードの普通車で、進行方向に向かって右側のD席が琵琶湖側に位置しています。
大阪から金沢方面へ向かうときも、金沢から大阪方面に戻るときも、どちらの方向でもD席から湖を眺めることができます。
季節や天気によって見える景色が変わるのも魅力のひとつです。
| 区間 | 琵琶湖が見える座席 |
|---|---|
| 大阪 → 金沢 | D席(右側) |
| 金沢 → 大阪 | D席(右側) |
ただし、朝の時間帯は光が差し込みやすいため、ブラインドを活用すると快適に過ごせます。
夕方になると、湖面に反射する光が美しく、ゆったりとした雰囲気を味わえます。
風景を楽しみたいならD席、景色より作業や休憩を優先したいならC席を選ぶのが基本です。
日差しを避けたい人に向いている席
日中の移動でまぶしさを避けたいときは、通路側のC席を選ぶのがおすすめです。
C席は窓から少し離れており、光の影響を受けにくい位置にあります。
また、荷物の出し入れや立ち上がりやすさもC席の利点です。
| 座席タイプ | 特徴 |
|---|---|
| D席 | 琵琶湖の景色を満喫できる |
| C席 | 日差しを避けやすく、移動がスムーズ |
午前中に出発する場合はC席、午後以降はD席というように、時間帯で選ぶのもひとつの工夫です。
サンダーバードでは、どの座席に座るかが旅の印象を決める大切なポイントになります。
ひとり旅にぴったりなサンダーバードの座席は?

一人でサンダーバードに乗るときは、まわりを気にせず自分の時間を過ごせる席を選びたいですよね。
車内には、静かに読書をしたり、作業をしたりするのに向いた座席がいくつかあります。
ここでは、ひとり旅のときに居心地よく過ごせる席を紹介します。
落ち着いて過ごせるおすすめの号車と席
静かな環境で過ごしたい人には、4号車の12Dと13Dの席がよく選ばれています。
このあたりの席は人の出入りが少なく、車内でも比較的落ち着いたエリアです。
12Dはテーブルが広めに使える設計で、13Dにはコンセントが付いており、スマートフォンの充電やパソコン作業にも向いています。
| 座席番号 | 特徴 |
|---|---|
| 12D | テーブルを2つ使用できる |
| 13D | コンセント付き・静かな位置 |
事前に予約サイトの座席表を確認しておくと、位置や周囲の環境もわかりやすいです。
JR西日本の「e5489」では、座席の配置を見ながら直接指定できます。
コンセントのある席を選ぶコツ
長時間の乗車では、充電しながらスマホを使いたいという人も多いでしょう。
サンダーバードでは、車両の端に近い席(1番席付近と13〜18番席前後)にコンセントが設置されています。
出入口に近い位置の席は、降りるときにも動きやすく便利です。
| 位置 | メリット |
|---|---|
| 1番席周辺 | 出入口が近く乗降しやすい |
| 13〜18番席 | コンセントあり・比較的静か |
電源を確保しておけば、動画を見たり仕事をしたりと、移動中の過ごし方がぐっと広がります。
ひとり旅の座席選びでは、過ごしやすさと利便性のバランスを考えるのがポイントです。
作業をしたい人は13D付近、静かに過ごしたい人は車両の端寄りを選んでみましょう。
グリーン車で快適に過ごすならここを選ぼう

少し贅沢な気分で旅を楽しみたいなら、サンダーバードのグリーン車を選んでみましょう。
広めの座席と静かな空間が特徴で、移動時間をくつろぎのひとときに変えてくれます。
ここでは、グリーン車のおすすめ座席と、選ぶときに知っておきたいポイントを紹介します。
A席とC席、それぞれの特徴と選び方
グリーン車の座席は1列+2列の配置です。
二人掛けの窓側がA席、一人掛けの窓側がC席になります。
ペアでの旅行ならA席、ひとりでゆっくり過ごしたい場合はC席が向いています。
| 座席タイプ | おすすめの使い方 |
|---|---|
| A席(二人掛けの窓側) | 大阪方面行きで琵琶湖の眺めを楽しめる |
| C席(一人掛けの窓側) | 敦賀・金沢方面行きで車窓の景色がよく見える |
グリーン車の窓は普通車よりも大きめに作られており、外の風景をより広く見渡せます。
日差しの具合や進行方向を意識して座席を指定すると、景色の見え方がぐっと変わります。
どの座席でも快適に過ごせますが、景色を重視するならA席・C席のどちらを選ぶかが鍵になります。
偶数番号の席が人気の理由
同じグリーン車でも、偶数番号の席は特に人気があります。
奇数席よりも窓の位置がちょうどよく、車窓の風景が自然に目に入りやすい配置になっているためです。
とくに6番・8番・10番あたりの座席は、琵琶湖の景色をじっくり眺められる位置にあります。
| 座席番号 | ポイント |
|---|---|
| 6番 | 進行方向に対して見通しがよい |
| 8番 | 窓の高さがちょうどよく視界が広い |
| 10番 | 琵琶湖沿いを走る際に眺めがきれい |
さらにグリーン車では、全ての座席にコンセントが設置されています。
充電を気にせずパソコン作業や映画鑑賞を楽しめるのも大きな魅力です。
静かな環境でリラックスしたいなら、偶数番号のC席を選ぶと満足度が高くなります。
サンダーバードに自由席はある?全席指定制の注意点

以前のサンダーバードには自由席がありましたが、2024年のダイヤ改正以降はすべて指定席になりました。
現在は乗車前に必ず指定券を購入する必要があり、好きな座席を予約してから乗車します。
ここでは、指定席の仕組みと座席配置のポイントをわかりやすく紹介します。
女性専用席と車両の構成
サンダーバードの車両は「普通車指定席」と「グリーン車指定席」に分かれています。
このうち、1号車と3号車には女性専用席が設定されており、落ち着いて過ごしたい方に人気です。
普通車は2号車〜9号車が基本で、混雑時は10〜12号車が増結されます。
| 号車 | 座席タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 1号車・3号車 | 女性専用席あり | 静かに過ごしたい方に向く |
| 2〜9号車 | 普通車指定席 | 一般利用者が多い |
| 10〜12号車 | 増結車両 | 繁忙期に運転されることがある |
女性専用席は数が限られているため、乗車日が決まったら早めに予約するのがおすすめです。
座席表を確認しながら、自分に合った号車を選ぶとより快適に過ごせます。
混みやすい時間帯と予約のコツ
サンダーバードは通勤や観光利用が多いため、時間帯によって混雑の傾向がはっきり分かれます。
朝は大阪方面行きが、夕方は北陸方面行きが混みやすくなっています。
出発の数日前には座席が埋まり始めるため、早めの予約を意識しましょう。
| 時間帯 | 混雑状況の傾向 |
|---|---|
| 6:00〜9:00 | 出勤・出張客で混雑しやすい |
| 10:00〜15:00 | 比較的ゆとりのある時間帯 |
| 16:00〜19:00 | 観光や帰宅客で混みやすい |
大型連休や年末年始などの時期は、指定席が満席になることもあります。
もし希望の時間帯が取れない場合は、1本前後の列車を検討するのも一つの方法です。
全席指定制になったことで、座席を確実に確保できる安心感が増しています。
自分の旅のスタイルに合わせて、早めにチケットを押さえておきましょう。
サンダーバードのトイレ・設備情報まとめ

サンダーバードでの移動を快適にするためには、車内の設備をあらかじめ把握しておくことが大切です。
トイレの場所や荷物を置くスペースなどを知っておくと、長時間の乗車でもゆとりを持って過ごせます。
この章では、トイレの設置位置や便利な設備をわかりやすく整理します。
トイレの場所と確認のポイント
サンダーバードの多くの車両にはトイレが設置されていますが、3号車のみ設置がありません。
特に1号車・2号車・4号車・7号車・9号車にはトイレがあるため、どの席を予約しても比較的利用しやすい配置になっています。
| 号車 | トイレ設置 | 備考 |
|---|---|---|
| 1号車 | あり | グリーン車専用 |
| 2号車 | あり | 普通車・出入口近く |
| 3号車 | なし | トイレ利用不可 |
| 4号車 | あり | 普通車・利用しやすい位置 |
| 7号車 | あり | 車両中央付近 |
| 9号車 | あり | 終点側に配置 |
トイレの空き状況は、車内の案内モニターやドア上のランプで確認できます。
ランプが点灯していると使用中、消えていれば空いている状態です。
走行中でも混雑状況が一目で分かるので、無駄な移動を避けられます。
車内の主な設備と使い方
サンダーバードの車内には、荷物や電子機器を使うときに便利な設備が整っています。
上部の荷物棚は大きめに作られており、キャリーバッグやリュックも置きやすい設計です。
さらに、車両の端にはスーツケースなど大型荷物を置けるスペースも確保されています。
| 設備 | 設置場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| コンセント | グリーン車全席・普通車の一部 | スマホやPCの充電が可能 |
| 荷物棚 | 全車両上部 | リュックなどが置ける広さ |
| スーツケース置き場 | 車端部 | 大型荷物に対応 |
| 案内モニター | 各車両 | 停車駅や情報を表示 |
グリーン車では、全席にコンセントが付いており、テーブルも広めに設計されています。
普通車でも一部の席に電源があるので、作業やスマートフォンの利用にも対応できます。
必要な設備の位置を把握しておくことで、移動中の過ごし方がより充実します。
空席状況の確認と予約方法
サンダーバードに乗るときは、事前に空席をチェックしてから指定席を予約するのが基本です。
オンラインサービスを使えば、希望の席を自分で選び、スムーズにチケットを取ることができます。
ここでは、JR西日本の「e5489」と旅行予約サイトを使った予約手順を解説します。
JR西日本「e5489」で予約する手順
JR西日本が提供しているインターネット予約サービス「e5489」では、サンダーバードの座席表を見ながら席を選択できます。
利用にはWESTER会員登録が必要ですが、スマートフォン・パソコンのどちらからでも簡単に操作可能です。
| ステップ | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | 「e5489」にアクセスして、出発駅・到着駅・日時を入力 |
| 2 | 検索結果から「特急サンダーバード」を選択 |
| 3 | 座席表を開いて空席を確認 |
| 4 | 希望の座席を指定して予約 |
| 5 | 決済後、駅の券売機などでチケットを受け取る |
座席表では、琵琶湖側のD席や女性専用席、グリーン車などを細かく確認できます。
自分で位置を選んで予約できるのが「e5489」の最大の特徴です。
発車直前でも空きがあればそのまま購入できるため、急な予定変更にも対応できます。
旅行サイト「楽天トラベルJR楽パック」の活用
宿泊と移動をまとめて予約したい場合は、「楽天トラベルJR楽パック(赤い風船)」が便利です。
このサービスでは、ホテルとサンダーバードをセットで申し込むことができ、条件によってはお得なプランもあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 予約方法 | 楽天トラベル専用ページから申し込み |
| 対象プラン | JR+宿泊のセットプラン |
| 支払い | クレジットカード・楽天ポイント利用可 |
| 特典 | 割引やポイント付与など |
旅行の計画を立てる際に、列車と宿をまとめて予約できるのは大きな利点です。
スマホからでも簡単に操作できるため、移動中に確認や変更もできます。
観光シーズンは直前だと満席になることがあるので、早めの予約を意識しましょう。
「e5489」で座席を細かく選びたい人、旅をまとめて予約したい人、どちらにも最適な方法があります。
自分の旅行スタイルに合わせて、使いやすいサービスを選んでみてください。
まとめ:おすすめの座席でサンダーバードの旅をもっと快適に
ここまで、特急サンダーバードのおすすめ座席や選び方、予約のコツを紹介してきました。
サンダーバードは、座席の位置によって見える景色や過ごし方が変わる列車です。
どの席を選ぶかを少し意識するだけで、旅の楽しさが大きく広がります。
| 目的 | おすすめの座席・ポイント |
|---|---|
| 車窓を楽しみたい | D席(琵琶湖側) |
| 一人で落ち着きたい | 4号車の12D・13D(コンセント付き) |
| より広い席でゆったりしたい | グリーン車の偶数番号席 |
| 女性専用エリアを利用したい | 1号車・3号車の専用席 |
| 予約方法 | 「e5489」または「楽天トラベルJR楽パック」 |
琵琶湖の景色を眺めながら静かに過ごすのも良いですし、パソコンを開いて作業するのも快適です。
座席選びを工夫することで、単なる移動時間がちょっとしたリラックスタイムに変わります。
サンダーバードの魅力は、快適さと景色を両立できること。
自分に合った座席を見つければ、北陸までの道のりがより印象的な旅になるでしょう。
次に乗るときは、今回の内容を参考に席を選び、サンダーバードならではの時間を楽しんでみてください。

